決算のための確認事項
決算を迎える企業は、決算の準備として次の事項を確認してください。
1.未回収債権や不良債権への対処
長期にわたる未回収債権や不良債権については請求書を再交付します。(放置しておくと時効によって債権が消滅する可能性があります。)
やむを得ず債権を放棄する場合には、その旨を内容証明郵便で通告します。
2.資産の増減の確認
棚卸資産に死蔵品、陳腐化品、店ざらし品等がないか確認します。
除却する場合には、決算日までに除却し、除却した資産の写真や処分業者の領収書等の証拠資料を保存します。
期中に固定資産の取得、売却、除却、下取り、廃棄などによる増減がなかったかどうか確認します。
3.仮勘定の精算
仮払金、仮受金や立替金などの残高がある場合には、その発生原因を確認し、速やかに精算します。
4.現金残高の確認
決算日の現金残高を金種別に確認します。
5.棚卸資産(在庫)の残高の確認
実地棚卸によって、原則として決算日の在庫数を調べます。また、取引先に預けている在庫や輸送中の在庫についても確認します。
6.預金や借入金の残高の確認
取引金融機関等から、決算日における預金や借入金の残高証明書を発行してもらい、残高を確認します。
7.売掛金残高の確認
売掛金台帳で得意先ごとに売掛金の残高を確認します。
8.買掛金や未払金の残高の確認
買掛金や未払金の残高を確認します。仕入先から届いていない請求書があれば早急に送ってもらいましょう。